現代の自動演奏ピアノは、ソレノイド(電磁石)の作用
によって実際に鍵盤を打鍵し音が出るもので、ピアノに
記録媒体を挿入することによって一流ピアニストが弾い
たと同じような演奏が自動で行われます。
確かに自動ピアノで聴く生演奏は、CDをステレオなど
で聴くものとは一線をかした素晴らしい物だと思います。
実際に購入した人によりますと、最初は何回も自動演奏
を聴いていても、そのうちに飽きてしまって全く聴かな
くなってしまったという人がいました。
諸外国には名ピアニストが残してくれたソフトなどが相
当数あるそうですが、日本の場合は版権などの問題からか
、ソフトの絶対数が少ない事が自動演奏ピアノを楽しみ
きれない理由に一つとしてあると思います。
実際に自動演奏ピアノの演奏を聴いてみると、気になる
事が無いわけではありません。
先に話したように鍵盤を動かす力として、ソレノイドを
使用しているため鍵盤のカタカタいう動作音が、実際に
手で弾く演奏に比べて大きくなってしまう欠点がありま
す。
アンダンテやアダージョのゆっくりと進行する曲でした
らあまり気にならないかもしれませんが、プレストなど
パッセージが早いものですと、鍵盤の動きそのものは素
晴らしいとしか言いようがありませんが、連続した鍵盤
音が反響してどうしてもエレガントが欠けてしまう感じ
がします。
現代のそういった技術は素晴らしいものですし、今後も
伸び続けるものだと思いますが、こと鍵盤に対する「タ
ッチ」はピアニストのそれを超えることは出来ないので
はないかと思います。
これは、音楽愛好家や私みたいな存在にとって、ピアノ
のタッチは絶対的なもので、同じ曲でもピアニストが違
えばまったく違う曲に聞こえてしまう人種にとっては、
ピアノ演奏を聴く上で非常に重要な意味をもっています
からね。。
自動演奏ピアノについて私は否定はしません、ピアノを
実際に弾くことを目的にしている人ではなく、インテリ
ア性を重視する方もいるでしょう。
自動演奏ピアノは当然値段が高いものですが、来客にそ
れを聴かせたとき、そのピアノの価値は来客にとっては
ピアノの値段以上の物をもつと思います。
ただ私みたいに純粋にピアノ楽器が好きな人は、もし自
動演奏ピアノが買える予算があるなら、それと同額の更
に良い普通のピアノを購入してしまうんでしょうね。。

